2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
国家機関のする行為のうち、極めて高度な政治性を有するため、法的な判断が可能であってもあえて司法審査をしないものを統治行為という。。 具体的な例としては、日米安全保障条約(砂川事件)、衆議院の7条解散(苫米地事件)、自衛隊の存在などてある(長沼ナイ…
議院内閣制の本質については諸説ある。 議院内閣制の本質を内閣の議会に対する責任に求める説を責任本質説という。この立場に立てば、内閣が議会に対して解散権を持つことが必須ではない。解散権なくとも、信頼と責任があればよいからである。一般的にはこち…
行政権は内閣に属すると端的に規定する憲法65条であるが、果たして「独立」して特定の行政を司る、独立行政委員会は合憲と言えるのかという論点がある。 独立行政委員会は、例えば、人事院や国家公安委員会、中央労働委員会といった組織で、国家行政組織法上…
絶対的構成 第三者や転得者に一人でも善意がいた場合、原所有者と最終的な転得者では後者が勝つ。 早期の法的安定と、第三者が善意である場合、保護をしなくてはならないからである。 絶対的構成が判例及び通説となる。 相対的構成 第三者や転得者ごとに保護…