【事例】
ある土地の所有者Aは土地の名義は別人登記となっている。ある時、その土地の上にBが無断で建物を建て、自らの意思で登記をした。
その後、BはCに建物を譲り渡したが、登記はそのままである。
①Aは登記なくして物権的請求をすることができるか。
→不法占拠者には登記なくして対抗できる。
②Aは誰に物権的請求ができるか。
→占有者であるCはもちろん、Bにも請求できる。
③Bに請求するのに要件はあるか。
→自らの意思で登記し、登記上その者のままであること。
④Aが物権的請求をする場合、具体的に何を立証すればよいか。
→自分の所有権と相手の占有のみでよい。相手に本権がないこどで証明しなくてよい。